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ボウカー 外野手 #42

屈辱の1年目を経て本領発揮の春のはずが……

 

昨季はポストシーズン(日本シリーズで2本塁打)で活躍したが、レギュラーシーズンは打率.196、打点10と苦しんだ。開幕から不振が続き、二軍暮らしも長かった。それが今季は4月25日現在で打率.296、6本塁打、21打点と打線をけん引。ボウカーが“思わぬ活躍”を見せている。

 開幕3戦目で初先発し、4月3日のDeNA戦(横浜)では3点二塁打。続く4日の同カードでは2回に来日初となる満塁本塁打を放った。低めの139キロをすくい上げ、右翼席へ。持ち前のパワーを存分に見せつけた。「去年は開幕からいいスタートを切れなかったが、良い経験ができた」と前向きにとらえる。この日は新外国人のロペスも3打点を挙げる活躍で「ロペスと下位打線でうまく機能できた」と胸を張る。その後もコンスタントに打ち続け、24日のDeNA戦(京セラドーム)では来日初の3安打をマークし、「打てるゾーンをしっかりとスイングできている」と手応えを口にした。

 同じ年で仲の良いロペス、投手陣ではホールトン、マシソンアコスタと外国人は層が厚く、枠の争いで当初は二軍スタートも考えられた。ただ、オープン戦から好調を維持し、開幕一軍を勝ち取った。技術的には昨季と大きな変化はない。「2年目で配球に慣れてきたし、今も研究して慣れようとしている。(好調の要因は)メンタル面が大きい」と語る。とにかくミートすることを心掛け、昨季のように低めのボール球を振ることは少なくなった。

 六、七番に座り、打線に厚みをもたらしていたが、4月25日のDeNA戦(岐阜)で右手小指を骨折。痛い離脱となってしまった。早期の復帰が待たれる。

オーロラビジョン

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