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A.ジョーンズ 外野手 #25

不動の四番がセ投を攻略! 守備にも注目

 

 交流戦のキーマンは不動の四番、アンドリュー・ジョーンズだろう。ここまで、出場全試合でDH。守備には一度も就いていないが(5月9日現在)、セ・リーグ球団が主催の場合、DH制がなくなる。登録は外野手だが星野監督はジョーンズを先発起用する場合「一塁やろうな。外野は無理だろう」と語る。本人も一塁の守備練習は継続して行っており「四番・一塁」が濃厚だ。

 守備力については未知数の部分もあるが、メジャーでは外野手として10年連続ゴールドグラブを獲得した腕前の持ち主。不安点はケガだけだろう。何よりも、打撃での存在感がチームにとって必要不可欠だ。打率こそ2割台前半だが、選球眼の良さで四球を選び、後ろを打つ絶好調のマギーがかえすというケースが楽天の得点パターンとして定着してきている。もちろん、一発も魅力。交流戦では、東京ドーム、横浜スタジアムと長距離砲にはおいしい球場での試合が控える。ジョーンズの調子次第で、勝敗も大きく左右されることになると言える。

 星野楽天は、交流戦の結果がペナントの成績に大きく影響している。2011年は9勝13敗2分けで9位、2012年は10勝14敗で9位。いずれもこの期間に借金を4つ背負い、5位、4位といずれもBクラスでシーズンを終えている。「5割というのがひとつの基準」と常々話す指揮官。24試合をいかに勝率5割以上で乗り切るかが大きなテーマだ。

 当然、セ・リーグ球団のマークも厳しいものになるだろうが、そこはメジャー通算434本塁打の大ベテラン。ここで打率も上向くことになれば、一気にチームを勢いに乗せることもできそうだ。

オーロラビジョン

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