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ベタンコート内野手・チームの運命を握る新助っ人

 



 メジャー通算1057安打、80本塁打を記録した新外国人・ベタンコートが森脇オリックスの命運を握っている。昨年まで四番を務めた李大浩ソフトバンク、五番のバルディリスDeNAに移籍。四、五番コンビの抜けた大きな穴をどうするか。すべては新助っ人の活躍しだいになりそうだ。

 2月24日に高知市内で入団会見を行い翌日にチームに合流した。マリナーズ時代にイチロー(現ヤンキース)と同僚だった四番候補は「5年間プレーして、何度も食事をした。特におすしに連れて行ってもらった」と、イチローの古巣に恩を返すつもりだ。「日本では選球眼を良くしたいが、アグレッシブな打者だと自分でも思っている」と超攻撃的な打撃をアピール。森脇監督も「彼が持つアグレッシブさを、練習から前面に出してほしい」と期待している。

 オープン戦では四番デビューを果たし、内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーとして遊撃、二塁と守備も無難にこなした。中でも外国人特有の手首の強さを生かしたスナップスローはこれまでのオリックスになかった一つの武器だ。指揮官も「ゲッツープレーは日本人にないものを持っている。彼の長所だからね」と目を細める。

 昨年は5年連続Bクラスに低迷し、リーグワーストの513得点と課題は明確。得点力不足の解消がAクラス入りへの絶対条件だ。メジャー契約の選択肢がありながらも日本の地を選んだベタンコートは「打順や守備などは監督に言われたところでやる。自分の役割を果たしてチームに貢献するだけ」と力を込めた。西武、ソフトバンクから移籍したヘルマン、ペーニャとともにチームを救う。
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