週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

坂田遼外野手・終盤での復活を目指し、リハビリに打ち込む

 



 3月25日に左肩を脱臼し、長期戦線離脱中の坂田遼は、4月18日に無事手術を終えた。同20日に退院してからは、西武第二球場でリハビリの毎日を送り、現在も継続中である。ロッカーと筋トレルームだけを行き来する日々だが、それでも、復活へのステップを着実に踏んでいる。痛々しく映っていた左肩腕を固定する三角巾はすでにとれた。その左腕を肩位置まで上げ、「ここまで上がるようになりました」と、笑顔を見せる。日常生活にも、もうほとんど影響はないという。唯一困っているのが、「まだ寝返りをうってはいけないこと」。肩の下にマットなどを敷き、負担をかけないように気を使うなど、24時間かけて徹底的なケアを意識している。

 復帰時期は、現時点では未定である。一般的には全治6カ月とされるケガのため、そうなれば完治は10月中旬から下旬となり、今季中の復帰も難しい。だが、医師と相談しながら「8月後半には完全に野球をやっている状態を目指している」。同じく脱臼で離脱した昨年、バットを振りはじめてから復帰するまでに約1カ月かかったことを考えると、「夏に入ったときには、バットを振れる状態であればいいなと思っています」。そこを目指し、まず6月中にはバットを持つことをモチベーションとし、「ここ数日の間に走る許可をもらうこと」を直近の目標としている。

 チームは伊原監督が休養、田辺監督代行の下、再スタートを切った。最下位からの巻き返しを目指す中、「終盤で上位争いとなったところに、何とか間に合ってくれればいいね」(潮崎二軍監督)。チームの救世主となれることを信じ、左の大砲は復活の日を待つ。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング