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森野将彦内野手・世代間をつないで支える

 



 平均年齢が非常に高いドラゴンズにおいて、森野将彦よりも年長の選手は9人もいる。だが、7月が来れば36歳となる年男は、一般的にはベテランと呼ばれるはずだ。「(チームでは)敬語を使うことが多いので(笑)。若い気持ちはありますけど、他球団の選手を見れば若い子ばかりですもんね」

 苦笑いの森野だが、すでに生え抜きの野手では荒木に次ぐ18年のキャリア。選手会長も2代前に務め、球団史上初のリーグ連覇で任期を終えた。竜一筋のベテランは、昨オフ、新たに2年契約を結んでいる。

 今季は一塁専従。井端が退団し、荒木が右手人さし指の骨折で戦列を離れている。残りの内野陣は若手か外国人。必然的にピンチのときにマウンドへ寄って、投手にひと声かけるのも森野の大事な仕事になっている。

「僕とは同級生ですけど、苦しいときに(マウンドへ来て)ちょっと言ってもらえるのはありがたい。冷静になれますし、気付かされることもありますから」

 森野に対する山井のこの言葉は、投手陣を代表するものだろう。もちろん打っても投手をもり立てる。三、五番を任されることが多く、打率はチーム3位、リーグ6位の.319、打点も39を挙げている(6月10日現在)。打者として、一塁手として、ときには内野のリーダーとして、しっかりと存在感を発揮している。

「チームも監督、コーチが新しくなって、今年は何としても優勝をという雰囲気になっています。僕より上の人、若い人の間に立って、しっかりと支えていければと思います」。目指すは3年ぶりのリーグ制覇しかない。
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