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原拓也内野手・チームに欠かせぬ存在

 



 ここぞの場面で貴重な一打を放つ。「今のチーム状況を見て自分の役割は分かっている。少ないチャンスの中でどうやって結果を残すかだけを考えている」。西武から移籍2年目となる原拓也。両足に故障を抱えながらプレーする平野恵の「代役」としてチームを支える。ベンチスタートの際にも中盤、後半にかけて守備固め、代打と難しい役割を淡々とこなす。

 移籍初年度の昨年は67試合の出場に終わったが、今季はここまで89試合に出場し打率.246、1本塁打、11打点(8月13日終了時点)。福良ヘッドコーチも「攻撃、守備においてチームに欠かせない存在になっている。準備が難しい中でよくやっている」と評価している。

 ソフトバンクとの上位争いを支える原動力は糸井、ペーニャら主役たちだけではない。両リーグ50勝一番乗りを飾った7月21日の日本ハム戦(京セラドーム)。右ふくらはぎ痛で欠場した平野恵に代わり「七番・二塁」で先発出場すると、2点を追う4回。一死走者なしから反撃ののろしを上げる1号ソロ。10年以来となる通算3本目の本塁打に「たまたまです。流れを変えるのには良かったかな」と逆転勝利につながる一発に胸を張った。

 さらに8月12日の西武戦(西武ドーム)では延長10回に一時は勝ち越しとなる右越え二塁打。チームは11回に再度勝ち越し勝利をもぎ取った。「あんまり目立たないけど、それでいい。僕は引き立て役でチームに貢献しますから」。パンチ力のある打撃と、捕手以外の内野をすべて守れるマルチプレーヤーは、今や森脇オリックスには欠かせない存在となっている。
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