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マートン外野手・球団最強助っ人が初の首位打者を狙う

 



 助っ人マット・マートンのヒゲが伸び続けている。6月から剃らずにいるヒゲだが、ファンからも支持されて「こんなに伸ばしたことはないが、このまま優勝まで手が届けばいいかなと思っている」とまんざらでもなさそうだ。

 マートンが上機嫌なのは、得意の安打数も伸び続けているからだ。「常に強くたたくことを心掛けている。それにリズム良くボール球に手を出さないこと」と意識を高く持って打席に向かう。猛打賞はチームトップの14回(8月26日現在)と好調をキープしている。

 2010、11、13年に最多安打のタイトルを獲得した安打製造機ぶりは相変わらず今季も健在だ。5月18日のDeNA戦(甲子園)では、ランディ・バース(1983〜88年在籍)を抜く通算744安打で球団外国人最多安打をマークした。

 神様、仏様、バース様といわれた元祖ヒットマンも「マートンはあらゆる方向に打球を飛ばせるのが強み。それにクレバーだね」と広角打法を絶賛するほどで、来日5年目でチーム史上最強助っ人に名を連ねた。

 月間成績も打率3割を切ったのは5月(.289)と6月(.286)だけで、あとの月は3割超えを果たしている。夏場の7月には.381、8月もそれに匹敵するアベレージを残してきた。

 ヤクルト・山田、中日・ルナらとの首位打者争いは、これからますますシ烈を極めることが予想される。それでもマートンは「まずはチームが勝つことがイチバン。あとは振り回さずにコンパクトにいきたいですね」と最後まで息を切らさずチームをけん引しながらヒットを積み重ねるつもりだ。
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