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レイノルズ投手・苦しい投球が続き、再度の二軍調整中

 



 持ち球の直球、ツーシーム、カットボール、大きなカーブ、チェンジアップを、打者の左右関係なく、左右高低いずれのコースにもきっちりと投げ分けられる。201センチという長身から投げ下ろす角度のついたボールに「日本人打者は見慣れていないから打ちづらいはず」。キャンプ時から首脳陣がそろって「2ケタ勝利も可能」と大きな期待を寄せていた。

 だが、開幕してみると、いきなり2連敗を喫し、6試合で0勝5敗と結果を残せず、5月2日に登録抹消となった。

 二軍では約2カ月半という長い時間をかけ、球の威力と精度を取り戻した。7月26日のロッテ戦(西武ドーム)では待望の初勝利。これを機に、8月2日の楽天戦(コボスタ宮城)、同9日のロッテ戦(QVCマリン)と3連勝。いよいよ本領発揮かと思われたが、同23日の日本ハム戦(札幌ドーム)では7失点。中10日での登板となった9月3日のロッテ戦(西武ドーム)では、新人の森とのバッテリーとなったが、5回1/3を6失点で、二軍再調整を通達された。

 不振の要因を、清川投手コーチは「ボールを動かすという彼の生命線がまだ影を潜めている。悪いイニングは、ボールが高く、中に集まってくる上、動きが少ないから狙いがしぼられる」と分析。さらに「アメリカ人らしく自分のボールを投げたいタイプ。日本では分析に基づいた捕手のリードが基本にあるから、その日米間の違いもある」と同コーチは指摘する。

 打たせて取るタイプだけに、味方エラーが失点につながったことも多く、不運な面もあった。ただし、まずは実力どおりの力を発揮することが第一。修正の必要性は、自身が一番感じている。
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