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村田修一内野手・球団史上“初”の重責を超えて

 



 生え抜き以外では初となる選手会長を務めた。重責を担い、チームのリーグ3連覇に貢献した村田修一は「去年(選手会長と)言われたときは、大丈夫かなと思った。責任を感じながら、いい緊張感の中で野球ができた」と充実した表情で振り返る。

 昨季は打率が3割を超え、特に夏場以降に安定した打撃を見せた。打撃フォームなどを変えず、バッティングへのアプローチも同様にシーズンに入った。その勢いのまま開幕戦で四番を務めるなど打線の中心を任されたが、不振に苦しむ時期があった。打順が下位に回ることも少なくない。打率.256、21本塁打、68打点と満足する成績を残すことはできなかった。「四番で、全試合出られることを目標にしていたが、なかなか難しいところではあった。いい経験になった。そこを目標に体づくりをしたい」と来季を見据える。

 チーム全体を見渡してみても、攻撃陣で納得できる数字を残した選手はいなかった。3割打者はゼロで、本塁打はロペスの22本、打点は村田がチームトップで、タイトル争いに絡んだ選手はいなかった。ただ、それでもここ一番での勝負強さを各自が発揮し、チームはリーグ制覇。選手会長は「思うような成績じゃなかった選手が多かった中で、優勝できたのは、選手にとっても自信になっていると思う。そこで来年、カバーしようと、体づくりだったり(を考えて)いい1年になれば」と前向きにとらえている。

 今季はクライマックスシリーズで敗退し、日本シリーズ進出を逃した。「一つひとつの目標を達成していきたい」とV4、日本一奪回を目指し、貴重なオフを過ごすつもりだ。
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