リーグ屈指の剛腕・
佐藤達也が史上初の快挙に向け動き出した。昨季は67試合に投げ防御率1.09、48ホールドポイントで2年連続して最優秀中継ぎを受賞。「3年連続はいないですよね。自分にしかチャンスがない。取れるなら取りたい」。過去最多の3度のタイトルを獲得している
中日・岩瀬、
巨人・山口でも2年連続が最高だが、タフネス右腕は3年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトル奪取を目標に掲げている。
昨シーズン、佐藤達ら強力な中継ぎ陣の活躍もあってチームは2位に躍進した。それでも「昨季は終盤に疲れが出た。シーズンを通すと波が出てくるが、その波を夏の前後にずらして、最後にまた上がってくればいい」と、プロ4年目の今季はこれまでの経験を生かし自身のピークを設定するつもりだ。スタートダッシュと終盤の粘り。開幕、終盤戦に2つのピークを作り1年間を乗り切る。
苦い思い出は脳裏に焼き付いている。本拠地・京セラドームでの
日本ハムとのCSファーストステージ。これまで圧倒的な数字を残してきた右腕だったが、3試合に登板し3回を5安打4四球3失点と打ちのめされた。「肝心な場面で力を出すことができなかった。今年はそういうところに気をつけて結果を残していきたい」。勝負所の場面でどれだけ力を発揮できるか。佐藤達の思いはチームを優勝に導くことだけだ。
登板の機会が増えればチームの勝利も増える。今季は「シーズン70試合とCS、日本シリーズを合わせて80試合登板を目標にしていきたい」と力を込めた。リーグを代表するセットアッパーは今年もフル回転し1996年以来となるリーグ制覇を目指していく。