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小田裕也外野手&西野真弘内野手・輝きを放つ下位指名コンビ

 



 下位指名ルーキーが存在感を見せている。春季キャンプで一軍スタートとなったドラフト7位・西野真弘、同8位・小田裕也。約1カ月にも及ぶキャンプを終えた森脇監督はこの2人に「良いものを持っているとは聞いていたが当初、僕が描いていたものより、良いものを出している。(一軍に)食い込んでくる可能性はある」と評価。3月に入りオープン戦も本格化する中、指揮官は新人2選手の一軍帯同を決めた。

 中島、小谷野、安達、平野恵ら内野争いが激しさを増す中、最初に注目を浴びたのは西野だった。

「体は大きくないけど、バットの出る角度はセンスを感じる。(一軍で)二塁は可能性がないことはない」。キャンプ3日目に視察に訪れた侍ジャパン・小久保監督から名前を挙げられ絶賛された。

 それに負けじと実戦で結果を残したのは小田。2月11日の韓国・KTとの練習試合で「九番・左翼」で先発出場するといきなり3安打2盗塁と大爆発。その後も実戦で4安打の固め打ちなど勝負強い打撃を見せ首脳陣の評価を一気に上げた。「新人の中で一番年は上になる。1年目から勝負。開幕一軍は目標ですし、そこに入らないと意味がない」と小田が話せば、西野も「小さい体でもできるところを見せたい。大きい選手には負けたくない。食らいついていくだけ」と力を込める。宮崎、高知の遠征を終え京セラドームに戻ってきても連日、早出特守を行いユニフォームを真っ黒にした2人がグラウンドに立っている。

 内外野ともに選手層の厚さはリーグトップクラスを誇るオリックス。怖いもの知らずの若い力が加われば、チームの力は何倍にも上がるはずだ。
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