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村田修一内野手・まだ遠い41と近い55

 



 通算350本塁打に残り41本、通算1000打点にも55点と迫っている。本塁打は視界に入り、打点は順調ならばあっさりと今季中にクリアするだろう。村田修一は「積み重ねでやってきた」と意欲を見せた。

 横浜時代には2007、08年と2年連続で本塁打王に輝くなど長距離砲として鳴らした。ただ、12年に巨人移籍後は12、25、21本と推移し、村田にしては物足りない数字が並んでいる。その意識はもちろん、本人にもある。沖縄での自主トレーニング中には

「みんな、僕のホームランに期待していると思うので、何とかホームランを打てるように頑張りたい」と決意を語った。具体的には7年ぶりの30本塁打超えを目標に掲げ、さらにその先に350号超え、すなわち41本塁打を狙う。

 キャンプから取り組んでいたのは、タイミングの取り方だった。左足を上げていたのを、すり足気味にし、調整を図った。足を上げると、どうしても強く踏み込むクセが抜けないためだ。数多く振り込み、新たな形を体に覚え込ませた。ただ、いざ実戦に入ると、どうしてもタイミングが合わない。紅白戦、練習試合と結果に恵まれず、キャンプ終盤の試合では先発を外れたこともあった。「合わないことをいくらやっても練習にならない」と3月に入ると、再び足を上げるフォームに戻すことを決断。少しずつ快音が戻ってきた。悩んだ末に出した答えだけに「この形を自分のものにしていく」ときっぱりと言い切った。

 村田は「そこ(350号)も近づけますし、1000打点もちゃんとできれば、早めにできる」とシーズンを見据えた。節目の記録を達成し、チームを勝利に導く。
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