週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

青松敬鎔内野手・もう一度チャンスをつかむ

 



 6月終了時の出場数は13試合。そのうち青松敬鎔が先発したのは4試合で、もっとも多かったのは一塁の守備からの出番だった。「試合に出られるということは、守備も評価してもらっているということ。そこから1打席でも多く立てれば」と限られた機会を大事にしている。

 ロッテの一塁手には井口、福浦と主力のベテランがいるだけに、試合終盤にバックアップする存在は貴重な戦力だ。試合前のノックでは精力的に汗を流し「去年の秋から取り組んできたことを思い出しながら継続することと、基礎体力を落とさないように」と準備を怠らない。伊東監督も「ファーストの中ではハンドリングが一番うまい」と信頼を寄せている。

 今季は6月6日のヤクルト戦(神宮)でプロ初本塁打を放ったように、185センチ、83キロの恵まれた体格を生かした長打力は魅力だ。しかし、7月1日に唐川と入れ替わる形で登録を抹消された。後ろに体重を置き過ぎ、あおり気味にバットが出る状態が続いているのが悩みの種だったという。高めの速球に差し込まれるなど弊害が大きく「腰をしっかり回して、左足にも体重を乗せられるように」とファームで改善に取り組む。

 対戦経験のない投手に対し、球筋や相手の攻め方を考え過ぎてドツボにはまっている面もあった。

「二軍で試合に出続けていたときと同じ心理状態で打席に入れれば結果も出ると思う。一軍に上がった最初は、何も考えていなかったから自分のスイングができていた」と、技術以上に心構えの重要性をあらためて痛感した。伊東監督が「しっかりとらえれば、簡単に飛ぶから」という潜在能力を発揮し、一段上の戦力になれるか。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング