8月2日の
ソフトバンク戦(
西武プリンス)から不動の九番打者となっているのが
外崎修汰だ。ガムシャラな練習姿勢と、守備の上達ぶりで首脳陣の評価を得て、固定できていない遊撃の位置で先発出場を勝ち取っている。
8月27日現在、チームは3位。CS出場権を死守し、さらに勝ち上がるためには打率.364で首位打者争いのトップを走る一番・秋山に、いかに下位打線でチャンスを作ってつなげるかも打撃面のポイントの一つと言える。その中で、打率こそ2割前後だが、犠打成功率10割の6犠打、盗塁成功率9割の9盗塁と、小技も走塁も確実性の高い大卒ルーキーは役割を果たすのに、まさにうってつけだ。
ただ、自身は「九番の、追い込まれても粘って何としてもつなぐ役割はファームでもやったことがなかった。簡単に三振してしまう場面も多く、方向性について考えていたら難しく考え過ぎてしまい、状態を崩してしまっていた」と苦戦していたことを明かす。7月3日に一軍昇格を果たしてから、出場30試合を超えた。先発として試合に出続けることで周りからの質の要求と、それに対する責任感は徐々に高まっている中、あらためて比較的結果が出ていた昇格当初の自分に立ち返ってみた。「初心に戻ろう。良い意味で開き直ろう」
すると21日の
ロッテ戦(西武プリンス)では持ち味である積極性を取り戻し、ビッグイニングを生んだ二塁打、盗塁、好返球と走攻守で持ち味を発揮し、勝利に貢献。プロ初のお立ち台にも上がった。
「とにかく、思い切りやることが結果につながる」。どうにかして塁に出る。出たら走る。今の自分ができる最大限で、下位打線をもり立てる。