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森雄大投手・来季こそ悔しさを晴らす1年に

 



 来季へ確かな手応えを得た。10月3日、QVCマリンでのロッテ戦。今季最終登板となった3年目左腕・森雄大は7回を投げ3安打無失点。打線の援護を得られず勝利を手にすることはできなかったが「よかったと思います。腕もしっかり振れていましたし、スライダーが特によかった。四球は出しましたけど、その後しっかり粘れた。今後に向けて自信になります」と白い歯を見せた。

 2012年のドラフト1位。3年目の今季、1年後輩の松井裕がストッパーとして脚光を浴びる中、5月13日のオリックス戦(京セラドーム)で今季初先発するが、3回7失点KO……。一軍の壁に跳ね返され、その後は二軍暮らしが続いた。二軍では規定投球回を投げて8勝を挙げ、防御率2.64と安定した成績。飛躍まであと一歩のところまで来ている。

 ドラフト1位としての責任感は強い。7月フレッシュオールスターのメンバーとして岡山滞在中、ルーキーの安樂と食事した。他の新人に遅れをとる形となっていた後輩に「焦る必要はないけど、お互いにドラフト1位だから、チームの力になれるように頑張ろうな」と語りかけた。「チームの力に」。それは同時に自分に言い聞かせる言葉でもあった。

 今季限りで退任した大久保前監督は「ストライクが入るときはなぜか、四球を出す時はなぜか。自分でしっかり考えて取り組んでいって欲しい」と来季以降の飛躍に期待した。

 星野副会長も常々「ウチにはいきのいい若い投手が多い」と話しており、その中に森の存在もあることは間違いない。梨田新監督が率いる来シーズン、本当の勝負の1年となる。
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