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森友哉捕手・打撃でチームに大貢献!倍増も期待

 



 ルーキー時代の昨季に残した3試合連続本塁打を含む6本塁打、15打点、打率.275の打撃力は早速今季開幕から主戦力として重用された。本人も周囲も「打てる捕手」としての成長を理想に掲げていたが分析、リードなどチームの勝敗を大きく左右する捕手の守備面での負担が明らかに打撃に影響を及ぼしていたことから、その期待も一時封印。今季は捕手を離れ、DHとして打撃を専門職とさせられるほど頼られていた。指名打者制度がないセ・リーグ主催試合の交流戦では、初めての右翼手での出場も求められたほどだ。

 実際、それだけの役割は十分果たしたと言っていい。特に前半戦は好調で6月の打率は.311を誇った。その後、7、8月と夏場に若干調子を落とし、好調のバロメーターともいえる本塁打も2カ月連続0本に終わった。しかし、9月1日のソフトバンク戦(西武プリンス)でプロ初の満塁弾を放ったのを機に復調。「あのまま状態が上がらなかったらホンマにきつかったけど、後半本塁打も出るようになったし、良かった」と9月は自身も納得の打率.343を残した。最終的には138試合に出場し、打率.287はチーム2位、17本塁打は同3位の活躍に、田邊監督も「よくやってくれた」と労った。

 昨年は41試合で600万円アップの推定1900万円だったが、今年はほぼフル出場。本人は「(査定は)まったく想像もつかへん」と期待と若干の不安が入り混じった表情で笑ったが、倍額以上の評価であることはまず間違いないだろう。

 秋季キャンプからは本職に戻り、再び『打てる捕手』としての進化を目指している。球宴でもファン投票最多得票を集めた20歳。その成長に球界全体が注目している。
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