交流戦でいかに成績を維持できるかがカギを握る今年のペナントレース。その意味では、
中日にとってはいきなり試練が待ち受けていた。今年の開幕カードは前年日本一の
ソフトバンク、しかも舞台は敵地のヤフオクドームだ。逆にいえば勝ち越せば乗っていける状況の中で、今年のキーマンは大島かもしれない。
「交流戦だからといって何かを変えたりはしません。普段どおりにできるかどうか。そうすれば成績はついてくると思います」
一昨年は交流戦打率.350と活躍したが昨年は一転して苦しんだ。交流戦打率.243は12球団で47位。だが、基本的に交流戦が理由だとは思っていない。「去年の場合は自分の問題です。自分の状態が悪かったから成績も悪かった。だからとにかく自分の状態を上げるだけです」と再びの活躍を狙う。
問題の状態だが、今月に入って上向きだ。5月8日の
巨人戦(東京ドーム)から2試合連続の3安打をマークすると今季打率も2割9分台まで上昇。NPBが発表する月間MVPの候補選手にもノミネートされたほどだ。もともと尻上がりで好成績を残す選手だけに今年の交流戦は期待できる。
元来は一番として打線を引っ張るタイプだが、5月21日の巨人戦(ナゴヤドーム)からは三番を任されている。
ビシエドが注目される今年の中日打線にあって、いかにその前に出塁できるかが大きなポイント。だからこそ大島が出塁すれば勝利につながっていく。