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ヤクルト 中村悠平捕手・打率アップで3度目の出場狙う

 



 ヤクルトの正捕手、中村悠平が3年連続3度目のオールスター出場を狙う。今季は打率1割台に苦しむものの、試合を決める一打を放っている。

 4月17日のDeNA戦(松山)で守護神・山崎康からサヨナラ打。自主トレの地でもある松山のファンに歓喜を届けた。「個人的にも自主トレでお世話になっているのでうれしい」と興奮気味に話すとスタンドが沸いた。

 翌週の4月23日の中日戦(ナゴヤドーム)では、9回にベテラン左腕の岩瀬から2号逆転3ランを放った。5月28日の中日戦(同)では延長11回に勝ち越しの右翼線2点二塁打。試合前まで20打席無安打、規定打席に到達している野手では最低の打率.177と不振にあえいでいた。

「なぜ打てないんだろう」

 ネガティブな感情に支配され、さらに打てなくなる悪循環に陥った。チーム防御率はリーグワースト。正捕手としても思い悩み、先発マスクを後輩の西田に譲ることもあった。その苦しみの中で「野球人として、相手に向かっていく気持ちを思い出した。執念とか気持ちで食らいつくことが大事と気付かされた」と中村は語る。

 昨年は扇の要として14年ぶりのリーグ制覇に貢献し、同年11月には日本代表「侍ジャパン」の一員として、野球の国際大会「プレミア12」にも出場。練習熱心な中村だけに今後、打率が向上すればオールスター出場も近づいてくる。
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