いよいよエースが帰って来る!4月24日の
楽天戦(
西武プリンス)で右足内転筋を痛め、戦列を離れていた
岸孝之が、6月1日にイースタン・
DeNA戦(同)で実戦復帰して3回45球、打者9人6奪三振のパーフェクト投球。8日の同楽天戦(西武第二)では予定した80球を超えた81球で5回2/3を4安打1失点7奪三振にまとめ、無事に2度の調整登板を終えた。
人一倍、責任感の強い男だけに、はやる気持ちもあったことは間違いない。回復も順調だったが、トレーナー、コーチ陣から「焦らずじっくり」と諭され、慎重に復帰へのプロセスを踏んできた。そして、ついに「GO」サインが出た。
「(楽天戦では)セットでも投げられてよかった。真っすぐだけに頼らず、全球種を使ってまとめることができた」と、本人も納得の表情を見せた。あとは、課題として「(走者を出すなどして)力むとコントロールがバラつくので、気持ちを抑えるなど、しっかりと丁寧に投げることを忘れずにしたい」と、今一度気持ちを引き締め、交流戦中の一軍復帰を見据える。
「カッコいいよね」と中村が敬意を込めて称えれば、森も「見ていて癒される」と陶酔するなど、岸のピッチングは野手陣にも大きな精神安定をもたらす。本人も「自分らしく、引っ張っていけるように頑張りたい」と気合十分。チームも交流戦に入り3カード連続で勝ち越すなど上昇ムードが漂う。エースの復帰で、その勢いはさらに加速するはずだ。