今季もまた瀬戸際に立たされている。
西岡剛にとって一軍復帰後、初のスタメン出場を果たしたのは「二番・二塁」で名を連ねた6月8日の
ロッテ戦(QVCマリン)だった。
上本が腰痛を発症させて同2日に緊急昇格。本人が「監督が使ってくれているので結果で応えたい」というように、今後は攻守にチームに貢献することが求められる。
開幕からスタメン出場を続けたが、4月24日に左太もも裏痛のため登録抹消となった。一軍復帰が視野に入ったタイミングで再発し、そのまま二軍でリハビリにあたっていた。
「故障が治ったからといってレギュラーのポジションがあるとは思っていない。ここからチーム内の競争に参加していきたい」
阪神移籍初年度の2013年こそ戦力になったが、その後はケガに泣かされてきた。14年は福留と衝突して負傷、昨年は右ヒジ痛で50試合出場にとどまった。3年連続でフルに戦力になれず厳しい状況だ。
シーズン前の西岡は「怖いものはない。次にケガをしたら終わりだと思っている。捨て身でプレーしていきたい」と不退転の決意を語っていた。再び故障がちのシーズンになっているが、ここから巻き返したい。
残念ながらロッテで首位打者を獲得した10年を頂点として成績は下降線を描いている。西岡は「足のほうは大丈夫。これからしっかりプレーするだけ」とチーム浮上にかかわっていくつもりだ。