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ソフトバンク 城所龍磨外野手・シーズンを決めた!?ザ・キャッチ!!

 



 交流戦前最終戦となった5月29日のロッテ戦(QVCマリン)。13年目で大ブレーク中の城所龍磨が、ビッグプレーで7連勝をもたらした。同点で迎えた8回裏。無死一塁で森のカーブをとらえたデスパイネの打球が右中間を破ったと思った、瞬間だった。落下地点へ最短距離で猛ダッシュすると、最後はダイビングキャッチ。すぐに起き上がり、一塁へ送球した。一走の角中は二塁を蹴りすでに三塁を回っており、帰塁をあきらめて併殺が完成。捕球していなければ間違いなく勝ち越し点を奪われていたが、無失点で食い止めた。

 直後に松田の9号2ランが飛び出し、交流戦前最終カードでロッテに3タテを食らわせた。3連戦前に「3」だったゲーム差は「6」に。飯田外野守備走塁コーチが「マッチ(松田)の本塁打と同じくらい価値がある」と称えれば、工藤監督も「あのプレーがなかったら1点入ってなお二塁か三塁。練習を含め普段からやっていることが出た」と大絶賛した。チームはそのまま交流戦でも快進撃を続けただけに、まさに3連覇へ向けてのビッグプレーとなった。

 昨季までは代走と守備のスペシャリストとして生きてきたが、今季は9年ぶりの本塁打をはじめ、自身初の1試合4安打を放つなど打撃開眼でレギュラーをつかみつつある。「この選手ならこういう打球が来るかなとイメージしていた」と自画自賛した”ザ・キャッチ”は、シーズンを決定づけるプレーとなる可能性が高い。
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