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巨人 山本泰寛内野手・クルーズの居ぬ間に――

 



 L.クルーズの故障離脱にともない、セカンドのポジションが空いた。チャンスを与えられ、アピールしているのが慶大からドラフト5位で入団した山本泰寛だ。「ずっと一軍で出ることを目標にやっていた」と活気に満ちた動きを見せている。

 4月下旬に一度、一軍に昇格し、代打でプロ初安打もマークした。再び二軍で調整し、6月11日に出場選手登録されると、15日の楽天戦(東京ドーム)では「一番・二塁」で初めての先発起用。打撃練習が始まる前に伝えられ「いつでも出られる準備はしていた。いい緊張感で臨めた」と度胸も据わっている。初回に右前打で出塁し、6回の守備では一、二塁間の当たりを好捕。すぐに起き上がって送球し、アウトにした。チームもサヨナラ勝ちし、連敗を5でストップ、「1本(安打を)防げて良かった」と笑顔。慶大の先輩でもある高橋監督は「初スタメンで期待以上の活躍だった。彼にとってはチャンスだし、いい経験」と目を細めた。

 18日のロッテ戦(東京ドーム)では「八番・二塁」で出場し、2回二死から中越えに二塁打。続く小山の中前打で一気に本塁を突き、ヘッドスライディングで生還した。途中、足がもつれる場面もあったが「セーフになって良かった」と安ど。この日は9回にも中前打し、2安打とハツラツ。「甘い球を思い切り打とうと強く思っている」と迷いなく、一軍の舞台でパフォーマンスを発揮している。
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