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阪神 高山俊外野手・鮮烈デビューも、今は鍛錬の日々

 



 ドラフト1位の高山俊が定位置奪取に懸命に取り組んでいる。開幕スタメン一番デビューを果たした即戦力ルーキーは、これまでクリーンアップも経験。本人は「毎日が勉強です」と必死になっている。

 開幕当初は勢いもあって打率3割超えもあったが、4月下旬からは結果にはね返らず、代打に甘んじる試合もあった。相手チームからの徹底した内角攻めにも、高山はその克服に練習を積んでいるところだ。

 片岡打撃コーチは「彼らの迷いを消してあげるのがわれわれの仕事だから。ここから上昇するきっかけをつかんでほしい」と、高山の向上心に期待を込める。

 チームは交流戦の終了時点で71試合を消化したが、高山は68試合出場とほぼ毎試合出番を与えられている。この間5度の猛打賞。プロ初のサヨナラ打もマークした。

 巧みなバットコントロールを見せてヒーローになったかと思えば、外野守備で判断を誤ったり、バント失敗をするなど、何かと新人らしくアップダウンの激しいシーズンとなっている。

 若手が重点的に起用されるチーム状況にも「ライバルのことを考える余裕はない。まだ自分のことで精いっぱいです」と黙々と練習を積んでいる。

 夏場に向けて高山は「1日1日必死でやっていくだけです」と前を向く。レギュラーの座を確固たるものにするため、攻守両面で課題を克服していく。
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