今年のルーキーは支配下選手が6人。戦力として活躍しているのはドラフト1位の
小笠原慎之介と同4位の
福敬登だ。
小笠原は交流戦開幕となった5月31日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でプロ初登板初先発すると5回を1失点。後続が打たれて白星こそ逃したが、強力打線に堂々と立ち向かった。
結局、交流戦期間は3試合に登板するもプロ初勝利を飾ることはできなかった。6月7日の
オリックス戦(京セラドーム)では5回2失点とリードした状態で降板したが、またしても後続が打たれて勝ち負けなし。本拠地初登板となった同16日の
ロッテ戦(ナゴヤドーム)では、5回3失点でプロ初黒星を喫した。その翌日に出場選手登録を抹消されたが、評価の高さは変わらない。
「これからもチャンスはある。もっとレベルが上がる投手だと思っているよ」と谷繁監督。昨夏の甲子園優勝投手は期待どおりの成長曲線を描いている。
課題は5回で100球前後を要してしまう球数の多さ。それが克服できれば後半戦の軸の一人になる可能性はある。
小笠原以外で安定して戦力になっているのが福。こちらは5月7日の
巨人戦(東京ドーム)で1回途中からスクランブル登板でプロ初勝利をマークしたように、どんな場面でも結果を残せるのが魅力。現在はロングもできるリリーフとしてブルペンに欠かせない存在となっている。