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日本ハム 岡大海外野手・覚醒前夜の次世代ホープ

 



 入団3年目の岡大海が激しい外野のレギュラー争いから一歩抜け出して前半戦を終えた。開幕前のオープン戦直前で、走塁中に右足首をねん挫。一軍でスタートできなかったが、6月20日に今季初昇格すると破竹の勢いで駆け抜けた。16試合出場で打率.357、1本塁打、6打点、5盗塁。

「迷惑をかけてしまったので全力でやるしかない」

 打順も一番を任されるなど難役をこなしながら猛アピールを続けている。

 ラッキーボーイの予感が漂う。7月12日のオリックス戦(京セラドーム)でストップするまで球団新の15連勝を達成。岡の昇格翌日が、その猛烈な白星ラッシュの起点だった。右打者で長打もあり、チーム屈指の快足。明大では本格派右腕だっただけに強肩も兼ね備える。まだ粗さは残るが、自身のスケール感をチーム全体に投影させ、ソフトバンク打倒の旗印になってきた。

 オールスター明けも安定して爆発的な働きができれば総合力アップにつながる。シーズンイン直前の故障がなければ本来は、栗山監督が開幕スタメンに名前を組み込んでいた逸材。バッテリーを中心とした守備力が戦略の生命線だが、岡が今後も右翼のレギュラーをしっかり務め上げることができれば、スキのない強力な布陣が整うことになる。

「まだまだですけど、こうしてチャンスをもらえている。しっかりやりたい」と肝に銘じ、次代のホープがさらなる高みを目指す。
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