ルーキーの
廣岡大志が、ド派手なデビューを飾った。9月29日の
DeNA戦(横浜)で、プロ初の一軍昇格で初スタメン。2回の打席で、引退試合の三浦から左翼席へ1号3ランをマーク。高卒新人の初打席本塁打は球団史上初の快挙だった。
「あまり緊張はしませんでした。芯ではなかったけど、しっかり振れました」
打撃フォームや、守備で足を大きく開いてヒザに手を置くしぐさはチームメートの山田そっくり。183センチの大型内野手で、宮本二軍監督は「廣岡をモノにさせられなかったら、指導者失格」と言っていた。イースタン・リーグでは10本塁打。ニューヒーロー誕生を予感させた。
周囲は賛辞の連続だった。「思い切りのいいスイング。将来性を感じさせる打撃でした」と真中監督が言えば、この日初めて廣岡と二遊間を組んだ山田は「やっと、後輩が出てきたな、と思いました」と新星の誕生を喜んだ。
イースタン・リーグで打率.218。
「追い込まれてからヒットを打つ確率が低かった。変化球が打てなかったです。シーズン後半は、追い込まれてからのヒットが増えました。課題は率を残すことです」
奈良・智弁学園高時代は三塁手。プロでは遊撃手を務めるもイースタンで28失策だった。
「本格的にショートを守るのは初めて。分からないこともたくさんあった。ゴロの合わせ方など捕球が課題です」
まだまだ発展途上の19歳。将来、楽しみな逸材が現れた。