三塁の定位置確保も期待されたシーズンだったが、やはり
村田修一のカベは高く、3試合の出場に終わった。シーズンを終えると、宮崎に移動し、フェ
ニックス・リーグに参戦。
岡本和真は「全体的なレベルアップを」と来季に向け、早速動き始めている。
昨季、プロ初本塁打をマークするなど、高卒1年目から飛躍を予感させた。迎えた今季はオープン戦からチャンスを与えられながらも結果を残せず、開幕二軍スタートが決まった。5月27日に今季初めて一軍に登録されたが、計3試合で10打数1安打と苦しみ、6月4日に二軍再降格。その後、レギュラーシーズン中に一軍から声が掛かることはなかった。
ただ、二軍での存在感は圧巻だった。7月に行われたフレッシュオールスターではイースタン選抜の四番に座り、3ランを放ってMVPを獲得し「まさか、取れるとは」と喜んだ。シーズンでは74打点でイースタンリーグの打点王となり、チームのリーグ連覇に貢献。
ソフトバンクとのファーム日本選手権でもソロ本塁打を含む2安打3打点で、二軍日本一へとチームを導いた。ここでも最優秀選手賞を獲得し「二軍で力を発揮できなければ、一軍でも力を出せない」と充実した表情だった。
ポストシーズンを前に再び一軍に呼ばれ、出場機会はなかったが、CSファーストステージ第3戦ではベンチ入り。一軍定着へ「毎日、野球をやっている。同じレベルではいけない」と向上心は強い。