不本意なシーズンを送った。
山口鉄也はCSファーストステージで
DeNA相手にチームが敗れると「正直、悔しいです」と声を落とした。
9月23日のDeNA戦(東京ドーム)で、自身が持つプロ野球記録を更新する9年連続60試合登板を果たした。節目の数字に到達し「周りのサポートしてくれている人に感謝している」と口にしつつも、満足感は薄かった。「60試合を投げるよりも、30、40試合をきっちり抑えたい」と自らを戒めるような言葉を残した。
今季は63試合に登板し、1勝6敗、防御率4.88だった。負け数、防御率とも自己ワーストの数字が並び「苦しんだシーズンだった。チームに迷惑を掛けてしまった」と反省の言葉を口にした。シーズン当初は勝ち試合の一角を任されながらもなかなか結果が出ず、リードを許す展開や、試合中盤での起用も目立つようになっていった。また、左打者相手のワンポイントでの登板も増えた。今季は左打者への被打率が.187に対し、右打者へは.364。「右をしっかり抑えられるようにしたい」と課題が浮き彫りとなった。
チームに左投手は不足し、まだまだ山口への依存度は大きく、来季に向け、復調が期待される。もちろん、本人も自覚している。「1イニングをしっかり任せられるように、頑張りたい」と気持ちを入れた。圧倒的な存在感を取り戻すため、秋季練習から貪欲に汗を流す覚悟だ。