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阪神 西岡剛内野手・未知なる戦いに勝つ

 



 試練のリハビリを続けているのは西岡剛だ。現状は左足からギプスもとれて、鳴尾浜、甲子園などで徐々に歩行訓練を続けているところだ。

 本人は自身のフェイスブックで「オレの野球人生は終わった」と1度は引退も示唆したのだが、ファンからの後押しも受けて、現役続行を決断した経緯がある。

 突然のアクシデントだった。7月20日の巨人戦(甲子園)の2回、左前適時打を打って、一塁ベースを回りかけたところで転倒。左アキレス腱断裂で、西岡のシーズンもプツリと切れた。

 猛虎復活の切り札だった西岡だが、毎年のように故障に見舞われている。移籍1年目の2013年は122試合に出場したが、14年24試合、15年50試合、今季は55試合にとどまった。今シーズンも二塁でスタメン出場を続けたが、4月下旬に左太もも裏痛で一軍出場登録を抹消された。チームが勢いをつけるべき時期に戦列離脱し、復帰が6月で戦力になれなかった。

「今後の自分の野球人生には未知なる戦いが待っている。でも険しい道に進む決心をした」

 通常の故障では復帰するメドに向かってプログラムを進めるケースが多い。しかし、西岡の場合は、到達点を決めず、ポイントごとのリハビリの成果によってメニューをこなしていく。

 金本監督も「焦らずしっかりやっていけば前の姿に戻るよ」と期待している。巻き返しのシーズンに向け、西岡が歯を食いしばる。
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