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DeNA 砂田毅樹投手・大舞台での経験を糧に

 



 育成からエースへの道のりはまだ半ばだ。砂田毅樹の今季成績は8試合の先発を含む17試合で2勝2敗、防御率3.78。昨季支配下登録された左腕はキャンプでは「2ケタ勝利を目指す。エースと呼ばれる投手はそれが当たり前」と公言した。エースの山口の負傷離脱もあり、3月31日の巨人戦(横浜)で今季初先発し、5回2失点。だが、山口が戦列に復帰すると、先発ローテから外れ、以後は一軍と二軍を行き来する日々だった。

 8月からは中継ぎとして待機。日程が過密になった9月には先発枠の穴も埋めた。存在感が光ったのはCSだ。競った場面で流れを引き寄せるために腕を振った。

 巨人とのファーストステージ第2戦(東京ドーム)では勝ち越された直後の二死一、三塁で登板し、ギャレットを右飛に仕留めた。第3戦(同)では同点の6回途中から2回を無失点とした。ファイナルステージ第2戦(マツダ広島)では1回1/3を無失点に。だが、第4戦(同)では3番手で3回を投げ、2失点した。チームは1点差で競り負け、敗退。

 砂田は「こういうところで抑えられないのは自分に足りないところがあるということ」と反省した。合わないと感じたマウンドでの修正能力も課題だ。ただ、大舞台で味わった緊張と悔しさこそ、今後の糧。

「昨季は悔しい思いすらできなかった。これを経験したことでもう1つ2つ上に行きたい」

 希望は先発。来季は今年活躍した同じ左腕の石田、今永らと先発枠を争う。
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