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西武 炭谷銀仁朗捕手・悔しさ胸に来季リベンジ

 



 新たに選手会長に就任した今季は、より一層強い思いを持って挑んだ。だがチームとしても、個人としても思い描いた理想とは真逆と言える結果となってしまった。

 個人の最大の課題である打撃は、序盤戦は貢献したと言っていい。1試合1安打ペースをほぼクリア。5月中旬までは常に目標とする打率.250以上の数字をキープ。一時は打順も六番に上がったが6月に調子を落とし、一気に打率は下降。.218と例年と大差ない数字で幕を閉じる結果となった。

 ただ、打撃面以上に不本意だったのが、出場試合数だろう。117試合は過去5年で最少の数字となった。原因として、開幕直後から先発陣が振るわず、チームも負けが混み、指揮官も流れを変えるべく先発捕手交代を選択せざるを得なかったチーム事情も大きく影響したはず。また、球宴明けを機に、DHもしくは外野手として出場していた森を再び捕手起用する方針となり、先発出場機会はさらに減少。正捕手の座にも危機感を感じざるを得ない状況となった。

 そして、何といっても一番の誤算は、チームの低迷だろう。2014年にFA権取得も行使を踏みとどまっているのは「このチームで優勝したいから」。にもかかわらず、6月16日に早くも自力Vが消滅、9月2日に完全消滅という現実は、「悔しい」などという一言では決して表せなかったに違いない。

 これらの逆境をバネに、来季は必ずやリベンジを果たしてくれるだろう。
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