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巨人 坂本勇人内野手・全幅の信頼を置かれる若大将

 



 主将として、言動で、プレーでチームを引っ張った。坂本勇人は打率.344で自身初の首位打者を獲得。キャリアハイの数字に「3割を目標として掲げていたので、3割4分(以上)を打てるとは思っていなかった」と本人も笑顔で振り返った。

 プルヒッターだった坂本だが、打撃フォームを改良し、右方向への打球の力強さも増した。広角に打ち分け、安打を量産。ボールを手前までより引きつけることで自身最多の81四球を選ぶなど見極める力も上がった。守備での負担が大きいショートを守りながらも成績を残したことに価値があり、セ・リーグのショートでは初めて首位打者に輝いた。攻守両面で存在感は大きく、高橋監督も「坂本を軸として戦ってきた」と全幅の信頼を寄せていた。

 主将として2年目を迎え、より責任感も増す。シーズン中はムードが暗くならないように、若手にも明るく声を掛け、気遣った。また、時には、厳しい姿勢も見せる。シーズンが終わり、秋季練習が最終日を迎えた11月3日には「自分の感覚だけでやっていても成長しづらい。学ぶことが大事。いろいろな選手に話を聞くことが、もっとあってもいいと思う」。若手の成長を願い、より積極的な姿勢を求めた。

 日本代表として、10日からは強化試合に臨む。「誇りを持って戦いたい」と日の丸を背負うことを意気に感じている。来年3月にはWBCも待ち構えている。「オフが大事」と気を引き締めた。
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