輝かしい1年の集大成になるだろう。このオフの契約更改では、プロ6年目の
千賀滉大に注目が集まる。初の開幕ローテーション入りを皮切りに、先発陣の柱にまで上り詰めた剛腕。今季の年俸2500万円からの大幅増は確実だ。
「僕なんか、まだまだですよ」
育成ドラフト出身。自己評価を低めにしてきた男が、年俸面でも球界の主力投手になりそうだ。
以前にも、千賀は大幅増を経験した。2013年、セットアッパーとして一軍に定着。51試合に登板した。その間には34.1回連続イニング無失点と、救援投手のリーグタイ記録を残した。契約更改では、650万円から408%増の年俸3300万円でサイン。
福岡ソフトバンクホークスとなってからの最大のアップ率となった。
今年の成績も素晴らしいものだ。リーグ4位タイの12勝。防御率2.61はチームトップで、リーグでも3位。終盤こそ疲労が球筋に出ることはあったが、『お化けフォーク』を駆使してリーグ2位の181三振を奪った。
ロッテとのCSファーストステージでは初戦の先発を託されて7回を12奪三振、2失点。ファイナルステージ進出の原動力となった。
工藤監督は「千賀にとって、今年はホップの年。来年からステップ、ジャンプといってほしい」とさらなる飛躍を期待している。
「武田は2年続けて2ケタ勝ったからね」
千賀と武田の両輪で2017年のV奪回へ。名実ともにホークスの中核となっていく(金額は推定)。