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西武 菊池雄星投手・チームの勝ち頭への評価は?|どうなる!?契約更改

 



 アップ提示は確実だが、その増加幅が気になるところだ。今季12勝を挙げた菊池雄星。チームの勝ち頭となった活躍を、球団はどのように評価するだろうか。

 当然、大幅アップの可能性は十分ある。7年目でキャリアハイの数字を残した。開幕投手に抜擢され、初めて2ケタ勝利を達成。シーズン中は4連勝を2回、12試合負けなしなど安定した内容で勝ち星を重ね、貯金を5個作ってチームに貢献。また初めて規定投球回にも到達し、防御率2.58はリーグ2位の数字を誇るなど高評価に値する要素は多々ある。昨季9勝10敗、防御率2.84の成績で推定44%のアップ(1700万円増)をしているだけに、同等以上の増額が期待できると考えるのが妥当だ。

 ただ、一方で先発ローテとして、6月後半から8月上旬まで負傷離脱した責任の重さは本人も自覚している。特に今季は首脳陣から「左のエース」としてフル稼働を期待されていただけに、「年間通して投げられなかったことが一番悔しい」と菊池の表情は厳しかった。また、西武には「3年活躍して一人前」という考えが存在しているのも事実で、厳しめの評価となることも考えられなくはない。

 現エースの岸がFA宣言したことで、その動向によっては来季、必然的にエースの称号を背負ってマウンドに立つ可能性も十分ある。その期待値は、どの程度年俸に反映されるのだろうか。多くの意味で、25歳左腕への年俸提示が注目される。
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