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楽天 松井裕樹投手・なるか高卒4年目での大台|どうなる!?契約更改

 



 アップ査定は間違いない。守護神2年目を迎えた松井裕樹は、58試合に登板し1勝4敗30セーブ、10ホールド、防御率3.32。それでも本人は「去年の数字を何一つ上回れていないので、悔しいシーズンだった」と総括した。キャンプ序盤に左ヒジに張りが出たことで、投げ込みが不足。結果として春先の不調につながった。

 確かにプロ2年目、守護神1年目だった2015年シーズンの数字のほうが上回っているが、2年連続30セーブは球団初。8月には9セーブ、防御率0.69で月間MVPを受賞するなど、不調を乗り越え抑えの座を守り抜いた。「キャンプでつまずいてしまったのは痛かった。フォームを固めていけば、1年間いい成績を残せる自信はある」と来季に生かすことを誓った。

 文句なしの成績だった昨年は4000万円増の推定6500万円でサイン。2年間の継続性を評価されれば、3500万円増は十分可能なラインだ。松坂(当時西武)、ダルビッシュ(同日本ハム)、田中(同楽天)らに続き、高卒4年目での1億円超えが注目される。

 来季も守護神として君臨することが決まっている。シーズン終了後、梨田監督と話し合った松井裕は「今年の成績は良いものではなかった。しっかり抑えで結果を残してから先発に戻りたい」と、抑えでの起用を自ら希望したことを明かした。目標に掲げたのは「40セーブ」

 自他ともに納得できる数字を残し、年俸曲線もさらに大きく上昇させる。
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