3年契約(総額10億円)の最終年だった今季の
村田修一の年俸は3億円(推定)だった。2014年が打率.256、21本塁打、68打点。昨季が.231、12本塁打、39打点と2年は物足りない数字が並び、そのままならば大幅な減額も想定されたが、今季は.302、25本塁打、81打点と持ち直した。
開幕前は岡本と三塁手争いを繰り広げていたが、力の差は歴然だった。開幕から先発ラインアップに名を連ね、終わってみればチームでただ1人、全試合に出場しつつ、安定感ある打撃で打線を引っ張った。「辛抱強くセンター方向(を中心)に打って、率も残せた」と3年ぶりに打率3割をマーク。納得の表情を見せながらも、「良かった原因も考え、つなげていきたい」と来季に向け、意欲的だ。
バットだけではなく、守備でも貢献度は大きい。堅実なグラブさばきと乱れが少ない送球で、投手陣を何度も助けた。2年ぶり3度目のゴールデン・グラブ賞を獲得。
「もう一度取りたいと思っていたので、選んでいただき感謝しています。全試合出場して獲得できたことは自信になる。来年はフルイニング出場して、守備率10割を目指してやりたい」と向上心を持ち続けている。
今季の成績だけを見れば現状維持も考えられるほど信頼を回復したべテランだが、複数年契約を結んでいただけに、3年間のトータルで年俸が算出される。減俸は免れないが、その額をどこまで抑えられるだろうか。