週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

DeNA 筒香嘉智外野手・どこまでアップするのか、高まる期待|どうなる!?契約更改

 



 とにかくよく打った。数字、貢献度、印象。すべてにおいて、筒香嘉智にマイナス材料が見当たらない。133試合に出場し、打率.322、44本塁打、110打点。打撃3部門で自己最高となる成績を残した。本塁打と打点で初の個人タイトルを獲得。打率もセ・リーグ3位だった。昨年は138試合で打率.317、24本塁打、93打点。契約交渉では、5400万円増の年俸1億円でサインした。プロ7年目での大台到達は、球団の高卒野手として史上最速で最年少。大幅昇給には「けっこうアップしました」と言うだけにとどめ「最下位はもったいない。とにかくチームが勝つために、全員で戦わないといけない」と巻き返しへ決意表明した。

 プロ1年目の2010年は800万円でスタートした。900万円→1300万円とアップし、4年目の1950万円が最初のピークだった。ところが、このシーズンは23試合でたった1本塁打。翌14年に1600万円と初のダウンを経験した。「このままなら、僕は終わってしまう」とただならぬ危機感を持ち、114試合で自身初の打率3割(22本塁打、77打点)。3000万円の昇給を勝ち取り、その後の大ブレークにつなげた。

 絶対的な四番として、得点圏打率(.393)も2年連続でリーグトップ。窮地を救う一打、劇的なサヨナラ弾は、ファンに多くの感動を与えた。倍増はもちろん、どこまで上がるか。このオフは楽しみしかない(写真は1億の大台に乗せた昨年の契約更改)。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング