エース・
小川泰弘が、4度目の契約更改で初のダウンを経験する可能性が高い。4年目の今季は25試合に登板し、8勝9敗、防御率4.50。勝ち星と防御率はともに自己ワーストで、負け越しも初めてのことだった。
「個人的にも、今年は納得のいかないシーズンでした。責任は感じますし、もっとチームに勝ちをつけるのが自分にできることだと思う」
リーグ連覇を狙った今季、チームは5位に沈んだ。チーム防御率は12球団ワーストの4.73。投手陣を引っ張る立場として、悔しさばかりが残った。
6月下旬から腰痛で約1カ月間離脱したが、8月は1完封を含む3戦連続完投勝利などで4勝をマークし、自身初の月間MVPに輝いた。だが、9月以降に4連敗。10勝には届かなかった。
1年目から16勝(4敗)と大車輪の活躍を見せ、新人王と最多勝、最高勝率を獲得。その年のオフには球団の新人として金額、アップ幅とも過去最高となる4400万円増の5600万円という大幅アップを勝ち取った。2年目は9勝も、シーズン最終戦で味方の失策で勝ち星を逃したことから“2ケタ認定”を受けている。昨季も11勝と“3年連続2ケタ勝利”で、年俸は1200万円→5600万円→6500万円→1億円。4年目での1億円到達は、
古田敦也氏、
青木宣親(現アストロズ)と並ぶ球団最速タイで、投手では石川の5年目を抜いて最速だった。今年は低調なシーズンに終わり、「調子を整えてできればというのはある」と来季へ雪辱に燃えている。