週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト 石川雅規投手・200勝への通過点に

 



 石川雅規がプロ15年目の2016年、通算150勝を達成した。8月27日の阪神戦[甲子園]で9回二死まで投げ、6安打2失点。167センチの小さな大投手は感謝の言葉を口にした。

「一番応援してくれるのは妻(聡子さん)と2人の息子(大耀君と栄寿君)。1年目から使い続けてくれたコーチ、トレーナーら裏方さんにも感謝したい」

 150勝はプロ野球史上48人目。球団では金田正一(353)、松岡弘(191)に続く大記録だった。

 36歳の左腕。青学大から02年、ドラフト自由枠でヤクルト入り。昨季までの14年間で11度の2ケタ勝利を挙げた。大学4年時に左ヒジを痛めた以外、肩とヒジに大きな故障はない。今季は左ふくらはぎ痛で2カ月離脱も、球宴後の後半戦からは復帰し先発ローテーションを守った。

 32年の現役生活で219勝をマークした球界のレジェンド、元中日山本昌氏を追いかける。

「最高の目標。1年でも長く野球がしたい。昌さんから“走れなくなったら終わりだぞ”と言われている。昌さんは野球が大好き。好きだから練習もできる。僕も野球が好きだし、走れる体を維持したい」

 今季はケガの影響で8勝。それでも「コンディションさえ整えば、まだ勝負できる。夢はでっかく200勝。やめるまで1つでも多く勝ちたい」と話す石川。秋季練習、キャンプは免除されたがすでに来季へ始動している。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング