チーム盗塁王にして失策王が、さらなる飛躍を見据えている。ルーキーイヤーを終えた
茂木栄五郎は、秋季キャンプで基本に立ち返り反復練習を繰り返した。両リーグワーストの19失策。プロ入り後、初めて本格的にショートに挑戦したが「試合数(117)は少ないのに、エラーは多い。記録に残らないエラーもあった」と素直に受け止め改善に努めている。
あらためて痛感したのは基本の大切さだった。
「課題は基本のプレー。まずは捕ってから。基本のプレーができれば、エラーは減る。甘く見ているわけではないけど、プロでショートを任された以上は、できないとチームに迷惑。プロなので言い訳はできない」
倉敷では特打の後でもノックは欠かさず、一連の動きを体にたたき込んだ。
意識改革で長所も伸ばしていく。今季はチームトップ11盗塁をマークしたが「僕の数字でチームトップは寂しい。意識を高く持ったら、もっと走れる。今季は準備もできていなかったし、アウトにならないことを考えていた」。シーズン後には、リードの幅を一定にするなど、走塁の基本も見直し、盗塁増へつなげるつもりだ。
ルーキーとして十分な働きを見せながら、
日本ハム・高梨に新人王もさらわれた。
「打撃も打席の中で、しっかり振って合わせていかないと。突き詰めていかないと今年を超えられない」
1年目の成績に満足はしていない。攻守走、すべての面でレベルアップし、真の主力へと成長していく。