ここからが左腕エースになるための踏ん張りどころだ。シーズンオフも体を鍛え続ける
岩貞祐太は「来年はすべて今年以上の数字を残さないといけない」と言い聞かせるように意気込んでいる。
3年目を迎えた今シーズン、ブレークした。25試合登板で、自身初の10勝(9敗)で、1年間先発ローテーションを守り抜いたことが自信になった。
阪神先発投手陣の中で唯一2点台の防御率2.90で自責点51は最少の成績だった。急成長したサウスポーに金本監督も「(藤浪)晋太郎と左右の軸になってほしい」と期待を込める。
春先は
巨人・菅野らと防御率で競い合った。一時は0点台を保った時期もあったが、交流戦に差し掛かったところでジリジリと成績を下げた。
ターニングポイントは6月3日の
西武戦[甲子園]だった。5回2/3で9失点(自責9)で防御率は一気に2点台に突入。7月になると3点台まで落ち込んでいった。
夏場の不振について岩貞は「勝てない時期を短く、またはなくさないとチームから信頼されない。ここを克服していく」と4年目への課題も定める。
「ベースの四隅を狙っていくのは自分のスタイルじゃない。できるだけ腕を振って投げることを心掛けたい」
来シーズンは開幕から主力としてフル回転を目指す。金本阪神が
メッセンジャー&藤浪との3本柱を売りに、逆襲に挑む。