昨季は91試合で打率.304を残した好打者が、今季は51試合の出場で.229に終わった。レギュラー定着を逃した
立岡宗一郎は「ケガをしたことがもったいなかった」と声を落とした。
昨季の活躍を踏まえ、今季は中堅のレギュラーとして開幕を迎えた。出だしは良かった。3月29日にはプロ8年目で初本塁打を放ち、30日には2試合連続本塁打。ただ、アクシデントに襲われる。5月27日に左ワキ腹の肉離れで出場選手登録を外れ、結局、一軍に戻ってきたのはシーズン終盤の9月24日だった。
「自主トレ、キャンプで積み上げてきたものがケガでリセットされてしまった。シーズン中のリハビリで、振り込みなど全体的に練習量が不足した」と嘆いた。
その反省を踏まえ、このオフには新たなトレーニング方法を取り入れることを決めた。メジャー・リーグ、マーリンズの
イチローらも取り組む「初動負荷トレーニング」で、立岡は「これまでと同じことをやっていては変わらない。興味を持ったことはやってみないと分からない」と意欲的だ。ケガをしない体づくりに励む。
守備でも外野に加え、以前に守っていた二塁の練習も行い、出場へのチャンスを増やしていく。
「まずは、しっかりと一軍にいること。可能性が少しでも広がれば。内野もできれば、選択肢も広がる。1年間、ケガなくやりたい。来年はそこだけを目標にやっていく」と雪辱を期す。