大きなターニングポイントになる。2017年の8月で24歳になる
近藤健介が失地回復に向けて決意のオフを過ごしている。日本一には貢献したが、開幕前に左ヒザを痛めた影響もあり、16年は80試合出場にとどまった。15年は129試合出場とほぼレギュラー格だったが、主力への足場を固めるチャンスを逸した。契約更改でも500万円ダウンの年俸4300万円(金額は推定)でサインと厳しい現実を突きつけられて再度勝負する意欲に燃えている。
飛躍を果たすためのクリアすべき課題は守備位置になる。捕手登録ながら克服できずにいる送球難に故障も重なり、ほぼ機能できず。DHも圧倒的な成績を残した年下の大谷の優先順位が高かったため、出場機会が限定された。守備に就くならば外野、また経験のある三塁には不動の
レアードもおり、八方ふさがりの状況だった。捕手も含めて自らの居場所を確立することが再ブレークの近道になる。
今オフにはまだ左ヒザの違和感を引きずっているが、内野への起用に備えてトレーニングするなど綿密に準備を整えている。
「もうポジションどうこう言ってられない。まずはヒザを治す。打率3割は最低ライン。ケガなく1年プレーすることが目標」と力強く期している。
外野は不動のセンターだった陽が
巨人へFA移籍するなどチャンスはあるが、最大限魅力を放てるのは希少な「打てる捕手」として台頭すること。大勝負の1年が幕を開ける。