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DeNA 今永昇太投手・リーグ優勝の原動力となる

 



 今永昇太のルーキーイヤーは「激動の1年」だったという。即戦力の期待どおり、開幕から先発ローテーション入りし、レギュラーシーズン22試合に先発して135回1/3を投げて8勝9敗、防御率2.93。周囲の高評価にも大人びた新人左腕は浮かれず、むしろ不満顔だった。「波が激しかった。2ケタ勝っていないし、規定投球回にも届かなかった」と次々と反省の言葉が口を突いて出た。特に悔しさが募ったのはCSファイナルステージの広島戦。大舞台を任されたが1回に6失点して降板。チームも敗退し「この先の野球人生で忘れてはいけない試合」と胸に刻み込んだ。「苦しいときがあるのはうれしいときを迎えるための準備だと思う」とリベンジを誓った。

 今季の目標は3つ。「規定投球回到達」「2ケタ勝利」「優勝」。昨季は夏場に約1カ月二軍落ちしたことで、これらの目標に届かなかった。さらに先発陣の柱だった山口が抜け、井納、石田らとともに先発の軸として大いに期待される。

「(山口)俊さんが投げた試合は中継ぎ陣も一息つけていたと思う。精神的な支柱になりたい。1年間ローテで回って、チームで一番多くイニングを投げたい」とすでに自覚十分だ。オフは1人で自主トレを行う予定。ランニングや体幹のメニューを中心に自分の体と徹底的に向き合う。「孤独な時間を過ごしたほうが強くなる」と”今永語録”で表現した。2017年は2年目のジンクスを吹き飛ばし、リーグ優勝の原動力になる。
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