不惑の年に一旗揚げる。今年12月に40歳を迎える
安藤優也が、12年ぶりの優勝に向けてフル回転を決意した。
「やっぱり優勝しないと意味がない。チームが勝つために、チームが優勝するためにどうしたらいいかと考えたい」
12年前の2005年は先発として11勝を挙げ、リーグ優勝に大きく貢献した。現在すでにチーム最年長になった右腕は、中継ぎの役割で投げまくるつもりだ。
年明けの安藤は「リリーフをしている以上50試合は投げたい」と、13年から続けている連続の大台を「5年」に伸ばすことを目標に掲げている。
昨シーズン10月1日の
巨人戦[甲子園]で、引退する福原からバトンを受けて登板。福原がユニフォームを脱いだことで、安藤が投手陣をまとめることになった。
安藤は「若い選手には1球の大切さ、1球の怖さを教えたい」という。福留が主将に就いたが「ピッチャーのことは福留に迷惑はかけられない」と若手をけん引する。
安藤自身も昨シーズンは7、8月の夏場にかけて登板数が多くなった。今季もチームの踏ん張りどころで安定した力を発揮する。
満40歳以上のピッチャーが50試合に登板するのは史上初。40試合以上は過去7人が8度記録している。ここに安藤はチャレンジしていく。
安藤は「金本監督を男にしたい」と公言。若手台頭が望まれるチームに、ベテランが熱投で息を吹き込む。