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DeNA 久保康友投手・結果にこだわっていく

 



 久保康友は今季の復権に自信をのぞかせる。昨季は15試合に先発して96回1/3を投げて5勝8敗、防御率3.55と物足りない成績に終わった。6月30日の阪神戦[甲子園]で完封するなど見せ場は作ったが、8月に失速した。9日の巨人戦[東京ドーム]、17日のヤクルト戦[神宮]と立て続けに黒星。8月24日の阪神戦[横浜]ではプロ通算1500投球回を達成したものの、4回途中まで6安打5失点と打ち込まれてKO。8敗目を喫し、翌25日に出場選手登録を抹消された。

 9月は一軍登板がなく、球団初のクライマックスシリーズ(CS)でも出番は回ってこなかった。

「チームとしては若い選手が出てきて、CSに出られたのはプラス。ただ、個人的にはその輪に入れなかったのは残念」

 熱戦の蚊帳の外だったことへの悔しさを顔には出さずに淡々と振り返ったが、心中には期するものがあるはずだ。

 ここ2年は「強いボールを投げる」ことをテーマとしていた。理想の球威、キレを追求し、「強さや力で押し込む投球をやってきた」という。だが、思うように数字には表れなかった。今季は結果にこだわることを明言。

「しっかり数字を残せるようにしたい。打者を抑えることに集中したい」となりふり構わない姿勢で臨むつもりだ。“松坂世代“の凋落が目立つ中、ベテラン右腕は「(体力的には)走るのも(若い選手には)負けない。技術は年々良くなっている」と言い切る。老け込むにはまだまだ早い。
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