順調過ぎるほどの回復ぶりを見せているのが
西岡剛だ。年明けのハワイで
日本ハム・中田、
ソフトバンク・城所らと行った自主トレーニングでは、ダッシュ、フリー打撃ができるまでになった。
「絶対にグラウンドに戻ってくる。僕の万全のプレーを見てもらえる自信はあります」
南国から届く動画に関しては、金本監督も「去年のじゃないの?細工してないか?」と冗談を飛ばしていたが、チームにとって主力の超回復は明るい材料なのだ。
悪夢は昨年7月20日の
巨人戦[甲子園]で起きた。左アキレス腱断裂。グラウンドに倒れ込んだ西岡の姿は、あまりに衝撃的なシーンだった。昨シーズンは55試合で成績が止まっている。
7月26日の手術から約6カ月が経過したが、再発防止と足に負担をかけないために減量にも取り組んでいた。約6年ぶりに80キロを切って、目標の78キロに到達したのだ。
本人が「筋肉量を減らさずに体重を落とすのは苦痛だった」と話したように、トレーニングと食事量をうまく両立させながらの減量を成功させた。
西岡は「あとはアキレス腱が完治すれば不安がなくなる」と少しずつ手応えを感じ始めている。
まだ具体的な復帰時期が固まったわけではない。本番のゲームに出場するまでの道のりには多くの苦難が待ち受けているが、開幕から参戦できれば、セカンドの争いはさらに激化し、チームの大きな戦力になることは間違いない。