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阪神 メッセンジャー投手・自分こそがその資格がある

 



 メッセンジャーの開幕マウンドは、ほぼ間違いないところだ。3月31日の開幕戦は敵地での広島戦[マツダ広島]。エースの好投で、まずは昨年覇者の出鼻をくじき、チームに弾みをつけたい。

 すでにメッセンジャー自身も3年連続4度目の開幕投手に堂々と名乗りを挙げる。昨年アメリカへ帰国するときにも「開幕に投げるのは、自分であるべきだと思っている」と自信を示していた。

 もっとも昨シーズンの働きからも納得はできる。12勝11敗、防御率3.01。リーグトップの185回1/3を投げて、チームトップの177奪三振をマークしてみせた。

 この働きに本人は「チームは4位で残念だったが、個人的には満足している。悪いシーズンではなかった」と納得した様子で、実績からいっても順当なところだろう。

 メッセンジャー以外に開幕投手候補は見当たらない。岩貞は昨年ブレークしたが、開幕を任せるまでに至っていない。ライバルは藤浪ぐらい。しかし、開幕前の3月開催のWBC日本代表メンバーに選ばれたこともあって、3月31日のマウンドに現実味はない。金本監督も「期待どおりの成績を挙げたはメッセンジャーぐらい。開幕はほぼメッセでしょう」と助っ人の安定感に絶大な信頼を寄せる。

 過去7年間で通算73勝65敗の右腕は、バッキー、ウィリアムスらを抜く助っ人として最長の阪神在籍8年目のシーズンを迎える。昨季の広島戦は1勝1敗の五分。メッセンジャーに開幕ダッシュが託されている。
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