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楽天 梨田昌孝監督・テーマは積極性

 



 表情は自信に満ちている。近鉄、日本ハム監督時代のリーグ制覇は、いずれも就任2年目。その2年目を迎えた梨田監督は、キャンプ初日を終え「合同自主トレがなくても、今の選手はある程度やってきてくれる。常に優勝を頭に置いて、口にも出しながら、一つの目標に向かっていけるチームにしていく」と力強く語った。

 投手力は大きく改善された。FAで西武から岸が加入。則本と大きな柱が2本になった。

「岸が入ったことで先発にメドが立った。あとはルーキーがどれくらい食い込んでくるかと、ハーマン

 ハーバード大出身のMAX157キロ右腕・F.ハーマン、ドラフト9位のサイド左腕・高梨らがリリーフとして機能すれば、守護神・松井裕の存在もより生きてくる。

 打線は大きな変化はないが、ウィーラー、ペゲーロ、アマダーと、日本を経験している助っ人トリオの残留は大きな強み。

「野手はそれなりに激しい争いになるポジションもあるけど、競争を意識して小さくならず、長所を伸ばしていってほしい」

 茂木ら若手の底上げがあれば、魅力ある打線を組むことができそうだ。

 課題は昨季リーグ最少の56盗塁に終わった機動力。「走塁、盗塁、打球判断を含め積極的にやっていくことが(キャンプの)テーマ。オープン戦を通してやっていきたい」と意識改革を求めた。助っ人勢の長打力に機動力を絡めることができれば、4年ぶりのV奪回へ大きく視界が開ける。
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