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ヤクルト 星知弥投手・飛び出した守護神候補

 


 その速球は際立っていた。ドラフト2位の星知弥が、キャンプ第2クールの初日(2月6日)に初のブルペン入り。捕手を立たせたまま30球を投じた。「楽しみな半面、しばらく投げていないので不安もありました。緊張したけど、フォームと球の質を意識しました。すべて捕手の胸や顔に投げることができました」

 1月の新人合同自主トレから一度も投球練習を行わず、この日が初ブルペン。星の投球を見つめた真中監督は「ウチは後ろ(救援陣)が弱いので、欲をかけば8、9回にいけたらと思っている。今のウチで投げている中で一番速いんじゃないかな。あれで7割の力なら誰も勝てないよ」と評価。守護神候補に名前が挙がる秋吉、ルーキ、平井の3人に、新人右腕の星の名前も加わった。

 最速156キロ。宇都宮工高時代から救援が多く、明大では3年まで抑えを務めた。「言われたところで結果を出すだけです。目指すのは(阪神の)藤川球児さんのようなホップする直球」と、日米通算225セーブをマークしている、かつての虎の守護神を目標に掲げた。

 2月8日、星の2度目のブルペンを見守った石井投手コーチは「ベース間際で、もう一段階ホップする直球はなかなかない。スピンがかかって、初速と終速が変わらない」と絶賛。投球を受けた中村も「いいボールを久しぶりに受けた。直球の威力は一、二を争う」と期待した。今後は実戦でアピールを続ける。
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